あまい水-女×女篇-

ん……。

絵里ぃ、携帯、鳴ってるよ？

絵里……。

は……隼人は?!

……帰った！

マジで別れたの?!絵里の携帯目覚ましで起きたら、こんなのが置いてあって……。

うん！びっくりした？

するよぉ！だって

嬉しくない？

あたしもぅフリーになったんだよ。……嬉しくない？

……いいの？ホントに。

－隼人と別れます。昨日のは、なし！にしたいなら、夕方までに帰って下さい。鍵はポストに入れといて。あり！にしたいなら、迎えに来て下さい。

……携帯、置いて行っちゃうんだもん。待ってなかったらどぉしようって、すっごいあせった。

来なかったらどぉしよ！って思ってたよ？あたし。

来たよぉー。走りっぱなしで疲れたぁ。……隼人にはなんて？

「好きな人がいる」って。どんな男だって聞くから、笑いこらえるの大変だったよぉ。

ほかの人達もみんな言わない方がいいよね？

言ってもわからなさそぉ。あたし達だってよくわかってないから。

だよねぇ。そのうち友達にしては仲がよすぎとか言われちゃうんだよ。

あやしいーとか？そしたら……。

実はそぉなんでぇーすって。

……やっぱマズイよね？ここじゃ。

ちょっとだけ……する？

なんか……急におなか空いてきた。

もぉ昼だもん。なんか食べよぉよ。

そことかどぉ？

食べた後どぉしよ？どっか行く？

そぉだね。天気もいいし……。

たとえばモデルかなにか特別な人間だったとしても、やっぱり迷って、それから「なぁんだ」って思ったと思う。

普通じゃないし、どうすればいいかわかんないなんて、悩んでいたけど。

なにが普通で、どうすればいいかは、二人で決めることなんだよね。

あたしは彼女が好きで。

彼女はあたしが好きで

親友でもあり恋人でもある、あたし達は最高のカップルです。

終【あまい水-女篇-】